エルファニングがトランスジェンダーを演じる

若者の葛藤と、その家族を描いた物語

 

今週の月曜日、「アバウト・レイ 16歳の決断」をフライングで観に行ってきました!主人公のレイを演じるのは、「マレフィセント」でオーロラ姫を演じたエル・ファニング。「幸せのキセキ (We bought a zoo)」で彼女を初めてみたのですが、その時の純粋で可愛らしいイメージとは一変。この映画では、女の子の体で生まれた男の子、レイを演じています。

 

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どうしても「マレフィセント」の時のようなお姫様のイメージが強いので、今回の彼女の演技はとても新鮮でした。

「LGBT映画」と聞くと、少し構えてしまうというか、観るのに覚悟が必要な気がします。しかし開始10分、これは “性” にクローズアップした作品ではないのだとわかりました。この物語は、一人の若者の葛藤と、それの家族について描いたヒューマンドラマです。

 

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主人公レイは、片腕で育ててくれた母、祖母、そして祖母のガールフレンドと住んでいて、かなり複雑な家庭環境で毎日を過ごしています。それがいい意味で”普通”に描かれているのですが、こんなに重いテーマをここまであっさりと表現できている事が、この映画のすごい所なのかもしれません。

 

想ってくれる人がいれば、前に進める。

 

この映画で印象的だったのは、主人公レイはもちろんですが、彼を囲む周りの人たちです。

一番印象的だったのは、母・マギー。娘として育ててきた子どもが、「自分は男だ」と意思表明したことに戸惑いながらも、一番の理解者であり続けようとします。終始レイのことを「him(彼)」と呼びんでいるところからも、「彼を支えていく」という彼女の意志の強さを感じました。

 

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また、この物語の隠し味のような存在であるレイの祖母・ドリー。深刻な悩みに直面しているレイと娘に対して、軽いジョークを飛ばしてしまうスーパーポジティブおばあちゃんなのですが、物語終盤で、レイにある言葉をかけます。

「あなたが男の子だろうと女の子だろうと、あなたを愛してる。だって、あなたはあなたでしょ?」

 

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自分のアイデンティティや、周りの目に対して敏感になっているレイが、まさに一番欲しかった言葉をこんなにもストレートに言えるなんてすごい!能天気で頼りないおばあちゃんでしたが、最後にやってくれました。

 

周りから見た自分と、本当の自分のギャップ。それは誰もが抱えている事で、完璧に埋めるのは難しい事です。それでも「自分に正直に生きたい」と強い意志を持って突き進むレイは、とても眩しかったです。

そして、自分のことを真剣に想ってくれる人がいるからこそ、自分の人生は成り立っているのだと改めて気づきました。レイにとっては、それが家族でしたが、ある人にとってはそれは友達かもしれないし、近所に住んでいるおじさんなんていう事もあるかもしれませんね。

「愛」というと重苦しくなってしまいますが、自分を「想ってくれる人」がそばにいることの幸せを噛み締められる作品でした。

 

 

 

カテゴリー: 映画

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