ヘミングウェイの家を目指して

50年連れ添った夫婦の選んだ道は…

 

 

こんにちは。ニューライター映画部のすずきです。

寒い日が続いていますが、今日は心をホッカホカにしてくれる映画をご紹介します。

70代の老夫婦を描いたロードムービー、「ロング・ロング バケーション」です。

 

 

アメリカの最南端のヘミンングウェイの家を目指して旅にでる、とある夫婦のお話です。

なぜ、ヘミングウェイの家なのかというと、元文学教師の夫ジョンが、ヘミングウェイオタクだからなんです。口をひらけばヘミングウェイの話ばかり。ファミレスの店員に注文するついでに、御託を並べて熱く語ってしまったり…隙あらばヘミングウェイ。

もちろん、大好きな短編集はいつも持ち歩いています。

 

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ちなみに、ジョンを演じるのは「24」シリーズのジャックバウアーでおなじみの、キーファ・サザーランドの父であるドナルド・サザーランド

かなり似ています!

実年齢は80歳なんだとか。妻に一途な、気品のある紳士を見事に演じています。

 

そんなジョンに、1度でいいからヘミングウェイの家を見せてあげたいと考えた妻・エラがこの旅を計画し、2人はLeisure Seekerに乗り込みます。

もちろん、旅は順風満帆には行きません。ジョンは認知症を患っているため、すぐに自分が何をしているのかわからなくなってしまうのです。そして、ついには妻の名前がわからなくなってしまう場面も…。

 

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その度に落胆するエラ。最愛の人が自分を忘れてしまうのですから、無理もありません。

しかし、ごく稀に「ジョンが戻ってくる」瞬間があります。昔のままの、自分が愛していたジョンが戻ってくる時です。その瞬間は、なんとも言えない懐かしさが、見ているこちら側にも伝わってきます。

また、その時のエラの幸せそうな顔がとても印象的です。

 

映像で過去を振り返るシーンはほとんど出てこないのですが、彼らがどれだけ愛し合ってきていろんな事を乗り越えてきたかは、会話の端々から感じられました。

 

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本物の愛は、

いつまでも青春を運ぶ

 

 

不思議なのですが、ジョンとエラは、約50年連れ添っているのにも関わらず、なんだか若い恋人同士の恋愛を見ているような感覚に陥りました。

こんなに仲のいい夫婦って本当にいるのかな?と正直疑問ですが(笑)、彼らの間に存在する愛は、全く色褪せていないのだと思いました。

出会った頃のような初々しさと、長年連れ添ったことで培われた信頼関係

その2つが共存している、なんとも不思議な雰囲気をもった2人。出会うべくして出会った存在なんだなあ、と羨ましくなりました。

 

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実は、妻のエラも病を患っていて、それは物語終盤まで明かされません。

残されたわずかな時間を、2人はどう使うのか。それに対して2人が選んだ道は、正しかったのか?

エンディングの後、みなさんそれぞれの結論が見つかると思います。

 

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He was still sleeping on his face and the boy was sitting by him watching him.

The old man was dreaming about the lions.

(再び老人はうつぶせのまま眠っていた。そばには少年が座り、彼を見守っている。

老人は、ライオンの夢を見ていた。)

ーアーネスト・ヘミングウェイ著「Old Man and Sea (老人と海) 」より

 

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